2008/03/23

3/22 「手塚治虫FILMS2008」 浦沢直樹トークショー

ランドマークプラザ内にあるランドマークホールで開催されている「手塚治虫生誕80周年記念 手塚治虫FILMS2008」(3/19~/23)に行ってきました。
原画やセル画、アイディアノートなどの展示と手塚治虫原作のアニメの上映をやっていて、3/22には浦沢直樹氏のトークショーが開催されるので、先週の椎名さんのトークショーに続き貴重な機会なので参加してきました。

手塚治虫も浦沢直樹も大好きな漫画家だし、彼らの漫画は大好き!というよりも大切にしたい宝物のような漫画。SF好きの私には煌びやかな近未来ではなく、手塚先生の描く優しいタッチの未来が好きで、ロボットと人間が共存する温もりのある世界が実現したらいいなぁ~と密かに思ってます。
なので、浦沢先生の「PLUTO」を初めて読んだ時に、震えるほど感動した。手塚治虫の世界観を見事に浦沢琉のアトムに仕上げていたし、私が望んでいた未来世界が描かれていたので。
その浦沢先生が手塚治虫について語ると知ったら、行かないわけにはいかないでしょ!



16時開演で、トークショーの会場はわりと広そうだったので、一時間位前に行ければいいかなと、その前に遅い昼食。 同じ建物内にあるパスタ屋さんの五右衛門へ。
食事が終ってちょうど15時だったので会場に向かったら、タイムリーなことに入場待ちの列が出来たばかりで、さっそく並ぶ。旦那に並んでもらって、私は展示物を見学。漫画原稿はとてもキレイな仕上がり。カラー原稿なんてそのまま飾っておきたいくらいの美しさ。凄いなぁ~凄いなーと感心する事しきり。

開演20分位前になって開場。ランドマークホールのサイトを見た時には300人以上入れるような案内があったけど、結構広い。3列目をゲット。
時間になって、司会の女性の挨拶があったあと、浦沢先生登場!!
とってもラフな服装で髪の毛ちょっとボサッとしてて、なんて言うか・・・着飾ったところがなくてちょっと言い方は悪いかもしれないけど、野暮ったい感じ(苦)。
おしゃべりは軽快で、こんなにしゃべる人なんだ!とちょっと驚き。トークショーのタイトルにある「手塚アニメはイチゴ味」については、タイトルを考えてくれと言われてイチゴの味がフワッと感じられたんだけど、なぜかと言うと、8歳くらいの頃、「どろろ」のアニメを見ながらイチゴをつぶして牛乳をかけたものを食べていて、なんて幸せな時間だろう、死んでもいいくらいだと思っていたとのこと。特に捻りもなく、そんな理由でつけたタイトル。

手塚治虫との出会いはその前で、単行本を持っていてそれを何度も何度も繰り返し読んでいたとのこと。こましゃくれたガキで、アニメを見ながらこれを手塚治虫が書いているわけがないと言っていたり、今日の作画の人はうまいとか下手とか言って、うまい人の時は、アニメを模写していたそうで。

プルートゥを描いている時に、いつも左上あたりから手塚先生に見られているように感じていて、全然納得してくれていない様子とのこと。会いたいかと言われたら、小言を言われそうなので会いたくないけど、手塚先生は若手の有望な漫画家に対してライバル心をむき出しにしていたので、批評されたりライバル視されたかったと。いろいろなエピソードを聞いていると、本当に手塚治虫が好きなんだなぁと”愛”を感じる。ファンとしても、手塚先生がご存命だったら、浦沢先生をどう評価するのか見てみたかったなぁ。

トークショーの後に上映される3本の作品は浦沢先生がチョイスしたもので「展覧会の絵」「バンパイヤ(1話)」「安達が原」。それぞれ選んだ理由を語ってくれました。
「展覧会の絵」は虫プロが倒産しそうになった時、日本青年館でカンパを募るためのアニメ上映があって、その時に見たもの。他の手塚治虫の作品と違って、パンキッシュで手塚治虫にこういう一面もあるのかと衝撃を受けたと。
「バンパイヤ」もその時に見たもので、お客さんの物凄い熱に主催者の人が「バンパイヤも上映します」と発表した時に「うわー!」って会場が一体になって物凄い盛り上がりを見せた思い出があるとのこと。人間から狼に変身するシーンが見もので、手塚先生も本人役も出演しているとの事。
「安達が原」は監督をされた坂口尚氏が大好きで、大好きな手塚作品を大好きな坂口氏が作ったのが嬉しかった、もう亡くなってしまったけど、生きていたらこのように素晴らしい作品をたくさん生みだしていたのだろうかと思うと非常に残念と。

最後に、手塚作品はノスタルジーに浸るものではなく、現在進行形で見るもの、見れるものなので、楽しんでくださいみたいな事をおっしゃってました。
退場前にプレス用の写真撮影。アトムと並んでちょっと照れ恥ずかしそうにおどけてる先生。
30分程の短い時間だったけど、濃縮された30分でした。これからも素晴らしい作品をもうちょっと筆を早く(苦)生みだして欲しい。今年は20世紀少年の映画も上映されるし、また動きがあるかな?




「展覧会の絵」はセリフなしで音楽に合わせてオムニバスアニメが展開されていくんだけど、イメージとだいぶ違った。先に音楽ありきで作られたタイミングやイメージがぴったりだし、唸るような奥深い上手さ。それぞれ違った趣向で絵柄も変わっいくので、セリフなしでも飽きない。でも、もう一度じっくり見て考えないと、一度では理解しきれないかなぁ。手塚治虫のブラックな一面を感じた。

「バンパイヤ」は漫画でちょこっと読んだけど、実写化されているのは知らなくて始まってからビックリ。モノクロの実写で主人公の少年が若かりし頃の水谷豊!少年が狼に変身するシーンは今見るとお粗末・・・ではなく、この当時の技術にしては驚くべきものがあると思う。アニメとの合成も先進的だろうし、モノクロだからいいんだろうな。いい意味で衝撃を受けた。なんかもっと見たいって思っちゃったもん。手塚先生が出てきたシーンでは小さなどよめきが起こった。

「安達が原」はタイトル見ただけでは全然思い出せなかったんだけど、これも漫画で読んだ。大統領から魔女を倒す命を受けてある星にたどり着いた青年が出会った老婆は、かつて愛した恋人だった…という話。10年以上前の作品なのに、映像が美しく完成されているし、内容も色褪せない。浦沢先生が言っていたように、今見ても古臭い感じが全くしない。あるシーンで主人公が恋人の事を調べるために役所に行くんだけど、電話ボックスみたいなスペースで一人一人がコンピューターにアクセスし調べ物をすることが出来るシステムになっていて、これ実現してもおかしくないなぁと思った。


18時前に終了。
桜木町で買い物はせずに品川まで行ってから、ちょこっと買い物。
エキュートの「つばめグリル」で『ハンブルグステーキ』、ウイング高輪の「芦屋タカトラ」でエクレアを購入。

有意義な一日だった~。手塚漫画も浦沢漫画もまた読みなおそう~♪

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